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2009年10月31日

10月度のIT.経営研究会

IT.経営研究会に顔出ししてきました。なんと15名の参加。見学者が多かったせいもありますが大盛況?でした。恒例のアンケートは以下のとおり。成績は3タテ食らいました。

1)相変化メモリ

 光ディスクのように材料の結晶構造を変化させることで情報を記憶する不揮発性メモリ。PRAM(phase-change RAM),またはPCM(phase- change memory)とも呼ばれる。相変化メモリは,フラッシュ・メモリのような消去動作が不要で,読み出し速度もDRAM並みに高速であることから,将来的には携帯電話機などに利用されるNORフラッシュ・メモリやDRAMを置き換える技術として期待されている。(日経エレクトロニクスより)

<どうも、ディスクとか、メモリとか媒体系の用語には弱いです。だから情報系AMがダメなんですね。>

2)フリーミアム戦略

基本的なサービスを無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組みのビジネスモデルである。「フリーミアム」(Freemium)という単語は、「フリー」(Free、無料)と「プレミアム」(Premium、割増)という、ビジネスモデルの2つの面を組み合わせて作られた合成語である。フリーミアムのビジネスモデルはWeb 2.0企業の人気を得た。(wikipediaより)

<マックの無料コーヒーがこれに相当しますね。ウチのコンサル部門でもフリーミアムやってます。コンサルって敷居が高いから敬遠している企業も多いのですが無料コンサルメニューを使って実感してもらうようにしています。>

3)セマンティック検索

セマンティック検索とは、キーワードで検索する現在の「キーワード検索」とは異なり、検索ユーザーの知りたいことが何かを読み取ってから検索する技術である。たとえば、「楽天」というキーワードが、ショッピングモールの楽天を指しているのか、あるいは、ただの楽天家を指しているのか、推測するような技術ということ。

<あんまり先回りされてしまうと検索しにくくなると思うんですけど・・・>

さて、気になるIT記事は以下のとおり。

1)Silicon valley 探訪記 (私)

写真でトピックを紹介。シリコンバレーでは水を持っている企業が金持ちの証。オラクルは堀のような池と噴水がその勢いを象徴していました。

2)Googleトレンド

グーグルが提供する検索キーワードのボリューム推移。これで会長のアンケートのバズワード探しするのも一興かと思います。

3)Googleアドワーズの歩き方

月間ボリュームが10000件前後が狙い目のようです。中小企業はもっとアドワーズを利用したほうがよいと思います。

4)携帯電話を使用した屋外型音声観光ガイド

これいいですね。多分、将来利用すると思います。海外でも使えるといいなぁ。

5)個人と企業に定着したフィード

定着したか実感はちょっと。。。

6)導入しやすさ増すUISS

企業戦略からスキル設定していくのはかなり難しいと思う。コンサルとか専門家をいれないと難しいのでは?

7)アフェリエイトで配布、月に3000万円稼ぐ会員も。

偽ソフトの配信者の手先になって3000万円とは。。いまのところ海外の話のようですが。

8)業界No1の「約1500回」繰り返し使える新「エネループ」を発売

恥ずかしいお話ですが、エネループって知りませんでした。

9)次世代ネット乞食プラットフォーム「金くれ」

奇特な方はどうぞ恵んであげてください。OpenIDですし。(私は振り込みませんけど。)しかし、ハンドルネームで口座開設できるのかな?

10)ワンクリックで顔写真がキレイ:PicTreat

シミ・ソバカス・ニキビきれいに除去してくれます。お見合い写真に最適。

11)落書きから写真を合成:Photo Sketch

落書きにあった画像を集めてきて編集してくれる。著作権侵害が心配。


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2009年10月27日

ITコンサルタントというお仕事

先週訪問したシリコンバレーの土産物を母に渡しながら、土産話をしていたときの話です。母はシリコンバレーというところがどのようなところなのか知りません。ですから、仕事の一環で行ったと言ってもピンとこない様子。

私の仕事がどのようなもので、なぜアメリカくんだりまで行かなければいけないのか説明するのに骨が折れました。そもそもITコンサルタントというのは何なのか?母が友人らに私の旅行の話をすると「息子さん、どんなお仕事してますの?」というところで詰まってしまうそうです。実は妻も同様に私の仕事の内容がわからないといいます。

世の中では旦那の仕事の内容がわかっているかみさんのほうが少ないでしょう。意外とそんなもんかもしれません。家庭に仕事を持ち込まないというのはひとつの美学ですから。

さて、私が自分の仕事を門外漢の方にも理解していただくために建築の話をよく引き合いに出します。家を建てる時、いきなり間取りの設計から入るわけではありません。まず、どんな大きさで、和風か洋風か、機能優先かデザイン優先かなどのコンセプト(構想)を練ります。この場合、家はシステム全体を表すことになります。この部分をお手伝いするのがメインの仕事であると説明すると理解していただきやすくなります。

母にはこの説明が通じたかどうか。最後に「なんか難しそうだねぇ」とポツリ。そうそう、なんかちょっとばかり難しいような仕事なんですよ。それだけ理解してもらえれば十分。シリコンバレーは手術に使うシリコンが作られる場所くらいにしか思っていないようですから。
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2009年10月24日

クラウドコンピューティングの旅

一週間ほどシリコンバレーに研修に行ってまいりました。研修の目的はクラウドコンピューティング。クラウドコンピューティングという言葉が世の中にでて1年以上がたちますが、まだひとつの「コンピューティング」という世界が確立するにいたっていません。まさに、その名の通り「雲をつかむ」ような状態であり、新たなるデファクトスタンダードを目指して各社が先陣争いをしている状態と言ってもよいでしょう。

「バスに乗り遅れるな」

これが日本企業、いや世界のあらゆるIT企業の漠たる認識ではないでしょうか。去年の今頃、NHKのクローズアップ現代で「新情報革命“クラウド”の衝撃」という番組が放送されたのをご覧になったでしょうか。たしか、従業員数名の企業がCRMを活用して急成長をしている事例が紹介されていたかと思います。資金力の小さい中小企業でも活用の仕方によっては大企業と伍して戦える、大きな成長ができるということで注目を集めています。

短期間の研修で学べることはたかが知れていますが、尻に火をつける意味ではとても効果があったのではないかと思っています。世界の先端企業やベンチャー企業ではどのような技術を開発しようとしているのか、またどのような世界がここ数年間で実現されるのかということを垣間見れるだけでも意義があったかと思います。

クラウドコンピューティングのNIST(national institute standard)をまとめておきたいと思います

1)オンデマンドのセルフサービス
2)ユビキタスネットワーク
3)ロケーションに依存しない資源プール
4)迅速かつエラスティックな資源・機能
5)従量課金

必要なものを、必要なときに、必要なだけ、セルフで入手する。これが新しいコンピューティング。クラウドはインターネット第二幕であるとともにビジネスを大きく変えていくはず。私たちの大きな研究課題になりそうです。

クラウドをもっと勉強したい方は「SaaSのすべて」がお薦めです。今回の講師をしていただいた山谷先生による著書です。また写真で綴るシリコンバレー視察記を作ってみました。お時間のある方はお立ち寄りください。
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posted by orataki at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

珊瑚礁

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RUNNETではマラソン大会を評価するコーナーがありますが、私が一番評価する要素は「距離表示」です。今、どれくらいのところを走っているのか、あとどれくらいがんばればいいのかを知ることができるからです。ゴールを目指して努力を積み重ねる場合、このマイルストーンは心強い支えとなります。そういう意味からもGWに参加したなかがわマラソンは評価が高かったです。

毎週のジョギングの折り返し点となるところに「珊瑚礁」というレストランがあります。この店は超人気店でテラスで夕日を見る若いカップルでにぎわいます。この店はずいぶん昔からあるのですが、まだ私は入ったことがありません。いつかは連れ合いと、と思いながらいつのまにか長い歳月がたってしまいました。もう、場違いな世代になってきてしまいました。

人生の折り返しを過ぎてしまったけれども珊瑚礁で折り返すとき「まだ後半戦があるぜ」という思いが沸いてきます。この店はマイルストーンを意識させる重要なポイントです。
posted by orataki at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方・考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月15日

ユーザー心理

今日は某クライアントの要件定義の最終日。これで要件が固まり、見積もりが可能になるはず。おおかたの詰めは行われていたので、今日はちょっとしたチューニングのつもりだったのですが。。。。

案の定、「仕様は膨らむ」の格言どおり、スンナリとはクローズしませんでした。「手作業が大変だからシステム再構築するんじゃないの?」総務部長の顔は険しくなります。

私の立場は投資対効果の小さいものはシステム化させないこと。これは経営者の立場でも同じこと。やはりユーザーは開発費用との兼ね合いを置き去りにしています。とにかく自分のところの作業はやりにくい、だから開発する必要がある、という直線的思考。早い話が部分最適。

経営的視点に目覚めさせるのもコンサルの仕事。疲れるといえば疲れますが、やり甲斐もあります。さて、要件整理の仕事を詰め込んで旅支度でもしようかと思います。
posted by orataki at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサル技法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

ルビコンの決断



「働く幸せ」公式ブログからリンクしていただきました。以前、「日本で一番大切にしたい会社」の公式ブログからもリンクしていただきました。近年、ブログを使って読者を増やす手法として使われてきているようです。自分がよい本だと思う本は出版社ならずとも広めたいものです。これからも読者が増えればよいなと思います。

ここで紹介されていましたが、10/15(木)22:00から「ルビコンの決断」でドラマ化されるみたいです。お時間のある方は是非。

posted by orataki at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月13日

東京マラソン抽選結果

今夕飛び込んできたメール内容は・・・

「このたびは東京マラソンにご応募いただき誠にありがとうございました。お陰様をもちまして定員を大幅に上回る申込があり厳正なる抽選を行いましたところ、誠に残念ながら今回はご意向に沿えない結果となりました。今後、参加料の未入金者が多かった場合には、追加当選者を出すことがございます。」

ウーム、残念。やはりハズレでしたか。10kmで応募したのですがこちらのほうは競争倍率13倍だったんですね。診断士ジョガーで当選された方、私の分までがんばってください。

2009年10月12日

キョリ測

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今日はジョギングの距離を15キロに延ばして練習しました。いつも10キロのコースを走っているので折り返し点は分かっているのですが15キロだとどこだかすぐには分かりません。

こんなとき便利なソフトがMapionのキョリ測です。地図上の通過点をマークしていくだけで距離が測れてしまいます。消費カロリーも計算できます。自分の家から出発するとちょうど、片瀬江ノ島駅で折り返すと15キロ走ったことになるのだとわかりました。

湘南国際マラソンが近づいているせいか心持ち練習ランナーが増えたような気がします。初秋のやわらかい日差しの中、海辺を散策するカップルも数多くいます。家族連れもいます。このようなジョギングはとても気持ちのよいものです。

ITベンチャー支援の日米比較および最新IT動向の調査

今年も運よく海外研修に参加する権利を得ることが出来ました。場所はシリコンバレー。研修テーマは「ITベンチャー支援の日米比較および最新IT動向の調査」ということにしておきましょうか。テーマは自由設定ですが昨年までの「南の島系」ではないので気合を入れないといけません。

シリコンバレーといえばIT起業の聖地。ヒューレットパッカード、インテル、オラクル、サン、ネットスケープ、アドビなど名だたる企業の本社や研究所がある場所です。

各社はどのように起業していったのか、そしてどのように成長していったのかを現地に立って肌で感じてきたいと思います。スタンフォード大学にも立ち寄る予定ですので「自由の風」はほんとうに吹いているのかも検証してきたいと思います。
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事前学習でこんな本も読んでみました。ベンチャー、ペンチャーキャピタルといっても日本とはずいぶん内容が違うようです。ひとことでいうと「厳しい」。毎日6人ずつミリオネア(億万長者)が排出される一方、その何百倍・何千倍という企業の墓標があるスリリングな町。

研修は来週から。ブログ更新もちょっと休みます。
posted by orataki at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月11日

いつか必ず独立する

昨日は東京支部の秋大会に顔出ししてきました。秋大会というのは新入会員歓迎会・実務従事マッチング・同世代会の3部構成になってますが私が参加したのは新入会員歓迎会のみ。正味1時間弱。ほんとうの顔出し程度でした。

しかし、その短時間の合間の休憩時間のなかで診断士の大先輩から講師のオファーを頂きました。誠にありがたい話です。IT系の講師が不足している事情もあるのでしょうが、私に声をかけていただいたことが嬉しい。

昨今、ITに強い診断士というのは石を投げれば当たるほどたくさんいるのは思うのですが、顔の見えない人には仕事を出しづらいということもあるのでしょう。講師の仕事は数年ほど前東京支部のプロコン塾で講師をして以来です。刃を研いでおかなければなりません。

さて、新入会員歓迎会での支会長の挨拶ですが内容はいつも決まっています。「あなたたちはいずれ必ず独立する。定年まで勤め上げようとも、その先にあるのはボランティア活動でもなければ、肉体労働でもなく、中小企業診断士としての独立であろう。なぜなら誇りがあるはずだから。」

耳タコになるくらい聞かされています。100%そうでないにせよ経験に基づく核心をついた言葉だと思います。なぜこのようなことを毎年話すのかといえば、「刃を研いでおきなさい」というメッセージを伝えることに尽きます。スキルアップしかり、人脈形成しかり、です。

歓迎会のあと懇親会がセットされていたのですが出席しませんでした。連れ合いの誕生日を祝うためです。診断士のネットワークも大事ですがもっと大事なネットワークもあると信じています。
posted by orataki at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 中小企業診断士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月10日

湘南国際マラソンが近づいてきた

湘南国際マラソンまで残すとこる1ヶ月を切りました。これから1ヶ月間は最後の追い込み、走り込みを行います。今朝も台風で荒れた海岸線を見ながら走ってきました。湘南国際マラソンは1年半ぶり2回目のチャレンジとなります。前回は息子たちとチームを組んで「チームorataki」として参戦しましたが、今回は私のみ。孤軍奮闘しなければなりません。

湘南国際マラソンというのもひとつのプロジェクトであり、さまざまな手配・運営が必要となってきます。私がこのプロジェクトで感心したことは「会場までの輸送」でした。

マラソンの出発地点は大磯ロングビーチ。近くに駐車場は少なく、参加者の大半は電車を利用することになります。東海道本線大磯駅で下車し、大磯港まで歩き、そこから無料バスに乗り会場入りするのが普通だと思います。

しかしながら大磯駅から大磯港までの道順は簡単ではなく、多くの道案内ボランティアを配置しておく必要があります。また、大磯港からはバスのピストン輸送になるのですが、何万人もの人が押し寄せるのですから半端な台数では追いつきません。ずーと長蛇の列ができてスタートに間に合わないのではないかという懸念もありました。

大磯港に着いてビックリしました。整然と並んだバスの列。そのバスにあたかもロット生産のラインのごとく定量の人数が割り当てられていきます。係員の見事な捌きで、ストレスなく会場入りすることができました。

バスに乗る人は参加者だけでなく、家族や友人も想定しなければなりません。必要なバスの台数を見積もること、人の動線を考えて効率的にバス乗り場まで誘導させること、など緻密な計算が必要となります。こういうプロジェクトには参加してみたいものです。

2009年10月07日

ものごとはそもそもシンプルである

今日は判断ミスの連鎖を経験しました。千葉方面のクライアントに伺う予定で家を出たのですが横浜駅での人身事故で横須賀線はストップ。鎌倉駅でその情報を知ったのですが考えられる選択肢は4つ。
1.逗子駅に出て京浜急行で東京方面へ
2.江ノ電で藤沢駅に出て東海道線で東京方面へ
3.バスで大船駅へ出て東海道線で東京方面へ
4.横須賀線の復旧をそのまま待って東京方面へ
自分が選んだのは1.でした。ところが振り替え乗車の影響で京浜急行もノロノロ運転。横浜駅に着いたときにまた選択肢が4つ。
1.京浜東北線に乗り換え東京方面へ
2.東海道線に乗り換え東京方面へ
3.動き出した横須賀線に乗り換え東京方面へ
4.そのまま京浜急行に乗って東京方面へ
ここで自分が選んだのが1.でした。どの選択肢の速度が一番速いかわからないですが、京浜東北もノロノロ運転。品川駅に着いたときにまた選択肢が4つ。
1.軽やかに走っている山手線に乗り換える
2.横須賀線に乗り換える
3.京浜急行に再び乗り換え京成電鉄につなげる
4.そのまま京浜東北線に乗って東京方面へ
ここで自分が選んだのは1.でした。結局90分遅れ。後から考えてみると最初に4.を選ぶべきだったようです。裏の裏を考えて失敗してしまいました。

「ものごとはそもそもシンプルである」

ゴールドラット博士も言っています。シンプルに考えると問題は解決するのです。

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2009年10月03日

数字はウソをつかない

今日は城南支会名物の「バーチャル診断」に参加してきました。バーチャル診断というのは実際の企業の財務諸表を使用して融資できるかを診断するものです。普段、診断実務に触れる機会の少ない企業内診断士に人気があります。今回は設備貸与融資のための診断をグループワークでチャレンジしてみました。

仕事では財務に触れる機会の少ない私にとってバーチャル診断や財務研究会活動は知識の綻びを繕う絶好の機会なのです。今回参加して融資のための診断はかくあるべしと理解できてとても良かったです。

そもそも、政府の用意した設備貸与融資に申し込むということは銀行からもう借りられない財務状態であることを意味し、最後の駆け込み寺的な役割を求められているのです。ですから、診断の基本的スタンスは「何とか融資して企業に成長してもらう」ということになります。

驚いたことは融資決定プロセスの最終部分は診断者の感覚による評価によるものであり胸先三寸で決まるということです。

1)償還能力
2)企業の将来性
3)財務体質
4)設備計画の妥当性
5)経営管理

という観点から評価していきます。基準となる算式があるのは1)くらいで、あとは評価者が事実をどのように評価するかにかかってきます。実際この企業は貸付可能判定を受けましたが2年後に倒産したそうです。将来性に期待しつつも冷徹な目で数字を見ないと失敗するということを教訓として受け止めました。
posted by orataki at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 中小企業診断士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月02日

八ツ場ダムは中止でも自分のプロジェクトは中止できない

プロジェクトは悩ましいフェーズに差し掛かっています。システムを導入する入り口で費用対効果は検討されるべきものです。ところが中堅規模くらいの企業となると入念にシミュレーションすることはなかなか困難です。

ひとつは、効果を定量化することが困難であること。もうひとつは開発費用は時間をかけないと精度があがらないということです。分子と分母が不確定なのですからこれは難しい。だから経営判断が必要となります。数字が確定しているなら小学生でも判断できます。

今回のプロジェクトでは私が費用対効果を算出しました。コスト削減というテーマなので効果のほうはピンポイントで割りと簡単にはじくことができました。このシステムをいれることでこの部門の人員はXX人削減できます、という提案書を作成しました。

しかし、要件定義フェーズで案の定、要求仕様は膨らんでいきました。仕様が想定外に膨らんだので費用対効果がここまで小さくなりました、という報告で終わればよいですが、ベンダーのコンサルタントとしてはそういうわけにはいきません。なんとしても開発に結びつけなければならないからです。

ここでなすべきことは、分母を抑えることか分子を膨らませることしかありません。分母を抑えるということは開発費を抑えるということ。単純に機能を間引くのではなく、金をかけなくても業務が回るような代替案を用意するということです。

分子を膨らませるというのは削減人員幅を増やすということです。今まで特定部門の人員削減だけ考えればよかったものを重箱の隅をつつくように全社的に無駄を洗い出し積み上げなければなりません。いずれにせよ時間との勝負になります。

最悪の場合、要件定義までで終了になりかねません。八ツ場ダムと同じ状態になる可能性があるわけです。(民主党の苦労は他人事とも思えません)効果のないシステムは入れるべきではないというのはコンサルタントとして当然の提言かもしれませんが、ベンダーコンサルは効果を増やし「GO」をかけさせるのが仕事なのです。

posted by orataki at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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