私が初めて下取り手法を見たのは、紳士服専門店です。ここでは、このほかにもスーツ2着目1000円という驚愕の販売方法を編み出しています。
下取りは来店頻度を上げるため、2着目1000円は機会損失の圧縮に効果があります。ともに消費者心理をしたたかに読んだもの。消費低迷のなかこれからも多くの販売方法が現れてくるでしょう。
さて、前出の大手スーパーですが、ある一角にペットコーナーを設けています。このペットコーナーは実際にペットを売ることも目的ですが人寄せの意味もあります。
生まれて数ヶ月のワンコ・ニャンコというのは可愛らしく、癒されます。私はペットコーナーがある店では必ず見て回ります。ところが当大手スーパーのペットコーナーは育ちすぎた犬たちが多く収容されています。
ただでさえ狭い檻は成長しすぎた犬にとってはとても窮屈でまさに収容所です。体を回転させるのがやっとの状態。毛もボサボサ。見るに耐えません。
下取りセールなどで客を呼び、レジでさらに10%引きしてサイフの紐を緩ませるのはよいとして、何でペットコーナーは殺伐とさせていくのでしょうか。
どこの店でもペットコーナーを置いているからというだけで売れ残りの犬ばかり集めて客に見せるのもいかがなものかと。ただ、このままいくと殺処分はまぬがれそうもないので動物愛護の意味はあるのかもしれません。どうすることが愛護なのか??
ペット産業のゆがみを見たようで複雑な消費者心理になってしまいました。