早い話が天下の朝日新聞がタイトル戦をひとつも持っていないのでカネに物言わせて権利をぶんどったという構図でしょう。(共催だからぶんどりきれていませんが)販売部数800万部の朝日と400万部の毎日の差が提示契約金額の差になって現れています。その額年間3億5千万円。これで名人戦に関わるすべての棋譜の利用権を取得できるわけです。
それにしても、カネで長年の付き合いをチャラにしようとする姿勢はいかがなものでしょうか。それほどまでに資金難なのでしょうか。多分、そうなのでしょう。将棋人口は減ってきていますし人材育成とか将来像を描くこともままならない状況ではいたしかたがないのかもしれません。ああ可哀想。
将棋は筋(スジ)が命です。筋を通すのが将棋道というものでしょう。ビジョンとスジ。経営に足りなかったのかもしれません。
私は米長さんが好きなのですが、今回の件は確かに筋が通っていないと感じました。さらにマニアックな話しをすると、平成2〜3年頃にも同じ問題があったようです。でも、当時の大山十五世名人は利より義を取って朝日の申し出を断ったとのこと。米長さんもその判断を支持していたはずなのですが・・・。
今回の件、好意的に解釈すると、両者の共催という形で収まり、米長さんの「ともに勝つ」という共生の理念に合った結果になったのかもしれません。
お忙しいところコメントありがとうございます。たしかに共生の道を探った苦渋の決断だったのかもしれませんね。しかし、NANAさん、私よりマニアック!