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2011年03月30日

CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり(第17冊目)

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本書は1995年に「繁盛させたければお客様の声を聞け」として文庫化されたものを加筆修正したものです。タイトルのとおり全編を通じてお客様から寄せられたアンケート葉書を淡々と紹介し、そのエッセンスを解説している本です。経営的な特別なノウハウは一切ありません。

そこには顧客に対するあくなき奉仕と満足の追求が書き連ねられています。特別な経営ノウハウがなかったから、特別な立地で商売できなかったからすがるものは徹底した顧客満足という背水の陣的な運営が奏功したのだと思います。

ルーの柔らかさ、ご飯の硬さ、フライの揚げ具合、掃除のタイミング、挨拶の心のこめ方、客ごとに変える復唱の仕方、席の誘導の仕方、etc そこまでやるかぁという徹底振りが他の追随を許しません。

お客様第一を唱える企業は星の数ほどあるけれど、果たしてほんとうに第一の行動をとる企業がどれくらいあるかという問いかけに対し私も密かに賛同するものです。実感としてはやはり本音と建前がある。損してまでやれとは言われません。長期的に見れば損ではないのでしょうが大企業ですと自分の在位で成果を求められるからそうもいかないのでしょう。

本書ではすごく細やかな視点でお客様を観察していますが、そのなかで注目したのは「客は公平を望んでいる」ということ。料理が出てくるのはじっとがまんできるけれど、自分より後から来た客の注文が先に出てくるのは許せない、また同じ料金を払っているのに著しく盛が違うのは許せないという感覚なのです。

このへんの心理は東電の方々にも大いに見習って欲しいところです。
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2011年03月27日

営業マン「必ず売れる」88の極意(第16冊目)

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私の勤務先はコンサルティングの専門会社ではないのでコンサルティングを売り込む専任営業というのがいません。景気のよい頃ならば引き合いに対する的確な提案をすることによって受注に結びつけられていましたが、昨今の環境では引き合いそのものが激減していますのでコンサルタントも営業活動を行わなければなりません。

しかし、営業として歩んできたわけではないので「いろは」の部分でまだ抜け漏れが多くあります。プロコンの方は営業しながらコンサルティングをしなければならないので、営業の基本的なノウハウは押さえておきたいところです。

この本の著者は自称「元ダメ営業マン」。ダメ営業マンがトップ営業マンになったポイントが書かれているわけですから有効そうな気がします。実際読み終わって当たり前であるけれど意外とできていなかったり盲点になっていることが多いなと感じました。

営業活動を大きく以下のように分けてあります。

1.話し方・説明の仕方
2.お客様への接近
3.相手との交渉
4.契約をとる
5.クレーム対応
6.アフターフォロー
7.継続的に売り続ける

このなかで今の自分に役立つ部分は1.−3.です。この範囲でいくつか押さえておきたいポイントを記録しておきます。

1.中学生でもわかる説明をする
  特にIT業界は横文字で煙に巻くというイメージを持たれています。
2.顧客のかゆいところだけを掻いてあげる
3.比較させてから選ばせる
4.相手の話を9割聞く
5.トーク設計図を描く
6.見積書を出したら沈黙する
7.泥仕合からは引き上げよ
8.雑談力をつける

このほかにもたくさん参考となるポイントが事例つきで紹介されています。明日からでも役立つポイントも少なくありません。肝に銘じながらセリング活動に励もうと思います。
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2011年03月22日

八日目の蝉(第15冊目)

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蝉は何年も土の中にいて地上に出てわずか七日間で死ぬという。でも、もし、七日間で死ぬとわかっている蝉が死ななかったら・・・・もし八日目まで生きていたせみがいたとしたら、果たしてその蝉はシアワセだろうか。

このような問いが本のタイトルとなっている。そして社会的な背景も色濃く物語りに影を落としている。不倫・中絶・誘拐・失踪・カルト、そして輪廻。

愛人の子供を誘拐して女性だけのカルト集団に入会する。(当時、オウムなどこのような集団は社会的な話題に上っていた。)やがて、集団からも逃避し、小豆島へ。さらにそこからも逃れようとしたところを逮捕される。

親元に帰された子が大学生になったところから物語りは再開されるのだが、やはりその子も同じような道に迷い込む。人間の因果を感じる。

ひさしぶりに小説らしい小説を読んだがストーリー展開とは別なところで瀬戸内海ののどかな風景が脳裏に焼きついて妙にそそられた。

4/29には映画も封切られる。瀬戸内海のきれいな映像が見れないものかと少し心がキュンとする。

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2011年03月21日

ザッポス伝説(第14冊目)

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ザッポス伝説を読了しました。ザッポスは靴のインターネット販売で有名な企業で2009年、AMAZONに12億ドル以上の評価額で買収されています。

エクセレントカンパニーというのはオペレーションエクセレンスかプロダクトリーダーかカスタマーインティマシーのいずれかで秀でているといわれますが、ザッポスはノードストロームやリッツカールトン同様、カスタマーインティマシーに優れているといえるでしょう。

本書はザッポスの代表であるトニー・シェイの少年時代から淡々と時系列的な推移でビジネスの立ち上げが描かれています。これを読むとザッポスは決して順風満帆な船出をしたわけではないことが分かります。

いまでこそES(従業員満足)が重要であると言われていますがCS=ESの図式を早くから実践してきた企業がザッポスだともいえるでしょう。社員が「ワオ!」といえるような業務のまわし方が必要だということがわかります。

従業員を大切にするという観点では日本の家族主義的経営に相通ずるところもあります。決して日本的な経営が陳腐化しているとは言えない好例だと思います。最後の章で人生のゴールに触れられています。ゴールを定義したとき、なぜ、それがゴールであるかを問います。これを数回掘り下げていくとハピネスに通じるといいます。

究極は幸せを届けるということに収斂していくという発想がとてもユニークです。
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2011年03月09日

キュレーションの時代(第13冊目)

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グーグルという存在が今ほど大きくなかった時代に佐々木氏のグーグル本を読んでその先見性、本質を見通すチカラに感銘を受けました。今回も同様です。単なるSNSを論じているだけではありません。人間の関係性に踏み込んだ洞察は素晴らしいものがあります。

コンテンツとコンテキストの関係性から話は始まります。キュレーションという言葉も難しいのに、のっけから大変だなぁと思いつつ読んでいくと難しいはずなのにグイグイと引っ張り込まれます。きっと自分でもブログ・ツイッター、フェイスブックをやっているからなのでしょう。親和性の高い本でした。

コンテンツとコンテキストをわかりやすい例で言うと才能のあるアーティストと、そのアーティストを世に認知させる人の関係といえるでしょう。才能だけあっても名声を博することはできません。そこにはコンテキスト的な何かが存在しなければなりません。今、このコンテキストが求められています。

そしてもうひとつの新しい概念、ビオトーブ。小さな群落。インターネットがその粒度をさらに狭めます。ビオトープへ情報を届けるためのパスは従来の大量一括型の流通路ではダメになってきています。ツイッターやフェイスブックにはその伝達を確実なものにする視座を提供してくれる人たちがいます。

あらたなパラダイムが見えてきました。私達は新たな「関係性」に踏み出す時代の入り口にきているのだと感じました。

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2011年02月11日

知らないと恥をかく世界の大問題(第9冊目)

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中小企業診断士の受験生時代は一心不乱に経営周辺の学習や読書をしていたので、領域外の知識をほとんど吸収できていない時代がありました。一般常識やグローバルな社会情勢、はたまたエンタメ系などの情報に疎くなり、資格取得後はなるべく多くの領域の読書をしようと決めました。最近、池上彰さんがブレイクしてきて、いろいろな分野の話題をわかりやすく解説されているので氏の本を読んで領域拡張を図ろうとしているところです。

われわれは受け身でニュースを聞いているうちに「なぜそうなったか」というようなことを深く考えなくなってきたように思います。自分としてもその傾向は否めません。

たとえば、「なぜ二酸化炭素が売買されるようになったか」「なぜアメリカはイラクをあそこまで叩かなければならなかったのか」「なぜインドでITが勃興したのか」という問いに的確に答えられない方も多いでしょう。読み終わると世界各地で起こっているいろいろな事象はバラバラでいて、さほどバラバラでないということもうっすら理解できるようになります。

私たちは卑近な社内力学や組織力学については注意深いところがあります。直接影響を受ける可能性が高いからです。しかし、経済がグローバル化している現在、力学やしくみといったものは世界的視点で見ていかなくてはならないでしょう。この本は直接的な回答を与えるものではなく、ものの見方のキッカケを与えてくれる本だと思います。
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2011年02月08日

Jカーブの法則(第8冊目)

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がんばっても、がんばっても、いくらがんばっても、結果が出ないことがある。心が折れそうになる。そんなときこの本を読むと元気づけられるはずだ。この世の中にははじめから順風満帆なんてことはあり得ない。挫折がある。長い挫折がある。でも世の中にはJカーブの法則が存在している。

アップルしかり
ユニクロしかり
イチローしかり

浮上するときがやってくる。あともう少しのところで水の底から浮上し、水面にたどりつけるというのに、途中であきらめてしまう。今、自分はカーブのどのあたりにいるのかを知ることは大切だ。

潜行期なのか
下降期なのか
ボトム期なのか
浮上期なのか
顕在期なのか

それによって踏ん張り方が違う。共通していることは諦めないこと。診断士の受験も同様だ。諦めなければ合格する。フルマラソンも同様だ。諦めなければゴールが来る。雨乞いも同様だ。諦めなければ雨はやがて降る。この法則があることを知っているだけでも心強く生きられる。

一読をお勧めする。診断士オフ会でお会いした野崎美夫さんの著書である。彼は詩人。「経営格闘詩」も味わい深い。これもオススメである。
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2011年01月29日

モチベーション3.0(第6冊目)

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WEB2.0という言葉が世に出てから、2.0というものが何か革新的な次世代のフェーズという意味で捉えられてきたように思います。2.0というのは双方向的という意味合いが多く使われていると思いますがこれが普通に使われるようになると2.0という表現自体が手垢にまみれた表現に思えてくるものです。そういう意味では3.0は最先端を行っている印象を強く受けます。本書の3.0の意味するところは動機づけの変遷を表しています。

1.0が生存のための行動、2.0が報酬と処罰(アメとムチ)による行動、3.0が内発的な自律性による行動ということになります。そして、これらを動かすフレームとしてOSという表現を使っていますが絶妙の表現だと思います。本書を読んで少し胸のつかえがとれました。まだまだ私たちの周囲はOS2.0が幅を利かしています。

目の前に金銭的な報酬をチラつかせ成果と引き換えに報酬を与える。平たく言うとそういうことです。自分はニンジンにかぶりつくようなタイプではないのでOS2.0には冷ややかな態度をとっていました。診断士やプロコンの方の中には収入の多少がその人の力量であるとして金額に執着し金額を目標にしている方もいらっしゃいます。それはそれでよいのでしょうが、自分としては違和感があるのです。

金で幸せは買えないし、得られたとしても一時的なものでしょう。そして長い目で見るとマイナスの効果しか残らない。本書の中で紹介された献血のテストが非常に興味深いものでした。献血者に金銭的報酬を与えると対象者は増えるかというテストでしたが結果は逆に減ったのです。また、得た報酬を慈善団体に寄付すると説明した場合、対象者はまた増えるというのです。献血という行為が金銭的欲求で支配されているわけではないという証左でしょう。
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2011年01月19日

ラーメン次郎にまなぶ経営学(第5冊目)

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経営のことを物語仕立てにしたり、実店舗・実企業のケーススタディとして解りやすく解説した本は多いです。「もしドラ」などはその筆頭でしょう。このほかにも「ザ・ファシリテーター」「V字回復の経営」「戦略プロフェッショナル」「三国志で学ぶランチェスター戦略」「フレームワーク使いこなしブック」「餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか」などを読みました。

このなかでもピカイチなのが「ラーメン二郎にまなぶ経営学」です。「学ぶ」ではなくて「まなぶ」としていることからもわかりやすさを訴求していることがうかがえます。本はまえがきで決まるといっても過言ではないと思います。この本のまえがきも「つかみ」がしっかりしています。それもそのはず。著者は「フレームワークを使いこなすための50問」の著者、牧田幸裕氏です。フレームワークのことを書かせたら彼の右に出るものはないのではないかと思います。

この本にもフレームワークがたくさん出てきます。中小企業診断士の勉強をした方ならばよくご存じのフレームワークでしょう。また経営学初心者にも理解できるように噛み砕いて説明されています。

・アドバンテージ・マトリクス
・フェルミ推定
・ポーターの基本戦略
・セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング
・ライフタイムバリュー
・ブルーオーシャン
・コアバリュー
・情緒的価値と機能的価値
・AISASとAISCEAS
・PEST

このような専門用語がバシバシでてきますが、ラーメン二郎を例にとることによってスンナリ頭の中に入ってきます。ジロリアンの深層を知ることもできるし経営をかじることもできる。そんな一石二鳥の本です。

私は一度もラーメン二郎に入ったことがありません。行列が嫌いだから。しかし、この本を読んで気が変わりました。二郎は食事をする場であるとともに修行の場であるということがわかったから。食べ終わった後に来るのは満腹感ではなくて達成感であり爽快感であるといいます。

まさに私の求めているもの。フルマラソンを制覇した暁にはぜひ二郎も制覇してみたい。そんな思いが沸々と湧いてきました。
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2011年01月17日

構想力(第4冊目)

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人間は「チカラ」に対する憧れがあるのでしょうか。いわゆる「チカラ本」はよく売れます。「決断力」「構想力」「営業力」「企画力」「人間力」「思考力」「結婚力」etc。私の読んだ本にもこれくらいの「チカラ」が出てきます。今回は将棋の谷川浩司元名人の「構想力」です。

名人クラスにならないと、このような「チカラ本」には説得力がありません。単なる売れっ子作家が書いた「チカラ本」は読む気がしません。実証するものがないからです。実力を目に見える結果で表現して納得させてほしいものです。コンサルやるときも恰好の良い言葉はバンバン発するけれど、自分がその証になっていないときは相手をシラケさせてしまいます。

さて、構想力とは何か。構想書を成果物としてつくるコンサルタントとしては興味深いところです。構想力を自分なりに解釈すると「前例にとらわれることなく自力で将来を解き明かすチカラ」ということになります。他者のモノマネしてもそれは構想と言いません。将棋においては中盤から未知の局面にはいることが多く構想力が要求されます。当然、その構想には自分の「色」を出すべきでしょう。

構想力を語る上でよく出てくるのが「常識」です。構想はいつも常識の外側にあると思わなくてはいけません。常識は常に変化してきます。だから今ある常識の外側を見なくてはいけません。「常識は自分で検証してみてはじめて常識になる」というのが今回の一番の気づきです。
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2011年01月09日

マラソンは毎日走っても完走できない(第3冊目)

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読書3冊目は「マラソンは毎日走っても完走できない」です。キャッチーなタイトルにビビっときて衝動買い。フルマラソンを目前にしていることもあって2時間ほどで読み切ってしまいました。著者はQちゃんこと高橋尚子選手を育てた小出監督。本の帯に入っていた小出監督の言葉(下記)がグサリと胸に突き刺さります。

「マラソンの練習がわかっていないから30kmあたりで歩いてしまう人が多いんだよね」

確かに私もそのあたりで歩いてしまう、というか終わってしまいます。昨日は時間をかけてフルをとにかく経験しようとしましたが27km地点でギブアップ。自分なりの解釈では筋力不足&体重オーバー。残された日にちはわずかなので、少しでも改善できるところがあれば改善しておきたいと読んでみました。自分が思い及ばなかったこと、考え違いをしていたことなどをメモしようと思います。

1)本番と練習とでは走りが違う

・30キロでバテるのはやはり筋力が足りないから。これを増強するのは筋肉に負荷を与えないといけません。同じペースで淡々と走るだけでは強化されないので、途中途中に全力走を入れる必要があることが理解できました。ただし、本番はあくまで淡々が基本です。

2)我慢との戦い

・自分の場合だと3kmくらいからランナーズハイもどきの状態が訪れます。このとき調子よく距離を稼ごうとすると失敗します。絶対後半でスタミナきれになります。ぐっと我慢して同じペースで行くことが必要です。

3)自分としてはピッチ走法

・走り方はスライド走法とピッチ走法がありますがスライドが長くなく、足裏に爆弾を抱えている自分としてはピッチ走法に徹すべきと確信しました。

4)給水でも止まらない

・これは当たり前のことなのかも知れませんが後半の給水では自分に負けて止まって水を飲むことがあると思います。継続していることをやめると、元に戻すのが大変になります。これも自分に言い聞かさないと。

5)脈拍数を意識する

・脈拍数は意識しないと大変なことになります。虚血で死にいたる場合があるのです。昨年の湘南国際でも10kmで死者が出ました。がんばりすぎて脈拍数オーバーになったのです。フルより10kmのほうが頑張れる分だけ危険です。適正脈拍数は138−(年齢÷2)で求めることができます。これからラン終了後は必ず測ろうと思います。

さて、全体的にはごく普通のアドバイスが書いてあったのですが、私が最初読みたかったのはこちら。これもキャッチーなんですよね。「女子マネ」・「キャバ嬢」はやはりフック率高いと思われます。
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2011年01月08日

今すぐできるファシリテーション(第2冊目)



先日、1月6日は中小企業診断士口述試験の合格発表日でした。合格された方、おめでとうございます。ほとんどの方が無事通過されたようですね。

二次試験というのは与件をいかに的確にとらえて料理するかという勝負だったかと思います。把握力と料理方法が問われるわけです。いま自分のコンサルティングを見てみると、与件というのはそう多く与えられていません。どういう課題が隠れているのかは顧客とのセッションを通じて取得することになります。

うまく取得するにはためのスキルとしてファシリテーションがあります。多部門の人を集めて話し合いをさせるということは多々あると思います。ファシリテーションをうまく行わないと与件が的確に引き出せない。だからコンサルタントの重要スキルではないかと考えています。

しゃべることが得意な人も、ファシリテートとなるとその技法を習得しないとうまくいかないでしょう。会議の進行役を命ぜられることもあるでしょう。そんな人が短期間にそのコツをつかむ本として有望な一冊が「今すぐできるファシリテーション」です。

ファシリテーターにはいくつかの常套句があります。それを場面ごとに分類してあるのでアンチョコとしても役立ちそうです。以下のような場面が想定されています。

1.効果的なチームを作るためのフレーズ
2.多様な意見を引き出すためのフレーズ
3.論点を整理して絞り込むためのフレーズ
4.皆が納得する結論をまとめるためのフレーズ
5.ピンチに役立つとっておきのフレーズ

口述試験を通過して、次に駒を進めることができた方々にもぜひ読んでいただきたい本です。
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2011年01月02日

一日一生


今年の目標に年間百冊読破してBlogUPすると決めたのでまず第一冊目をエントリーいたします。Lamb_laboさんから年末年始に読む本として紹介された本「一日一生」をさっそく読破。とても読みやすくて一晩で読むことができました。2,3ページで読みきりの法話形式になっているので細切れ時間に読むことができます。そういう意味では平素の仕事の合間でも十分読める本です。

行に入ると毎朝毎朝、草鞋をはいて出ていく。一日中、山を歩き回って帰ってくると草鞋はボロボロになる。翌日はまた新しい草鞋を履いていかないといけない。これを毎日繰り返していくうちに草履が自分のように見えてくる。今日の草鞋は今日でおしまい。明日は新しい草鞋で行に出る。つまり今日は今日のことしかない。

実社会では明日のため、将来のために今日を過ごすということはあるわけだけれど、これだと今日一日を生き切ることはできないかもしれない。今日しかできないことを見つめる。今日で一つの命が終わる。という思いで過ごせたら濃密な毎日が過ごせることと思う。Lamb_laboさんがマラソンにも通じるものがあるのではとおっしゃっていたけれど、何かわかるような気がする。

毎日トットコ、トットコ、コツコツと走る。自分にとってはひとつの修行。窓をあけ、空を見上げ、走ろうと思ったら走ればいい。トットコ、トットコ。日々走れる有難さ。健康な証拠。困難に挑む意欲がまだまだある証拠。トットコ、トットコ。

この本の中で一番気に入った部分は著者の酒井さんが師匠に禅的な宿題を出されたくだり。自分なりの答えを出しては師匠に合っているかどうか聞くのだけれど、師匠は答えをいつまでたっても教えてくれない。最後にひとこと。「もういいよ、そんなことはどうでもいいんだ。答えを出したらお前、それでおしまいにしちゃうだろう。永久に考えろ。」

答えを得ることではなく、考え続けることに意味がある、という部分にとても共感しました。

さて、自分なりに今日はトットコやってきました。湘南月例マラソンへの参加です。ハーフを走りました。近くが箱根駅伝のコースになっています。直接、応援はできなかったけれど、炬燵でミカン食べながら観戦しているだけではわからない「走るということ」を体感してきました。

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樽酒が振る舞われました。今日は400回記念だそうです。走った後のビールは美味しいですが、日本酒もなかなかイケます。酒は達成感を増幅させる働きがあるんでしょうね。
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2010年11月03日

ぼくらの就活戦記

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私たちが営業活動をしていて成約に至らなかった場合、失注の分析をやります。提案が的を得ていなかったから、金額が高かったから、企業に信用力がなかったから、等々理由はいくつかあると思います。その理由をつぶしていかないと次へ繋がりません。

就職活動においても内定をいくつもとれる人とまったくとれない人に分かれます。これも奥深いヒアリングを実施することにより成功の共通項を見つけることができます。本書では40人もの内定獲得者にヒアリングを行い、内定獲得の要因を分析しようと試みています。ここまで突っ込んだ本は今までになかったと思います。

就活は所詮、第一印象で決まるとも言われています。たしかに、そのような要素があることは否定できませんが、それがすべてであったら身も蓋もありません。第一印象を良くする人間的魅力とはどのようなものかはなかなか表にでてきません。その意味では共通のコンピテンシーがうまく抽出され参考にできるようになっています。

共通項をあげてみますと
1.第一志望に縛られないこと
2.OB訪問を戦略的に
3.面接では受け身にならないこと
4.自己分析をぬかりなく
5.理想の人生から理想の仕事を考える

ひとことでいうなら、準備良く、しなやかにというところでしょうか。ヒアリングの対象が多い割にどれも大企業ばかりの事例で鼻白んでしまいましたが、興味深く読むことができました。
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2010年10月26日

軸思考術

jiku.jpgお客様とセッションをしているとリスペクトされることがあります。鋭い視点を持っているとかいうことではなくて、パワーポイントの操作が俊敏で図表の処理を即興であざやかに見せると感服されます。メンバーの発言を瞬時にソーティングし、階層化し、軸にそってマトリクス化するという技は、なかなか一般の人にはできないでしょう。私はまだまだ修行が足りませんが、コンサル仲間には早送りの映像を見ているかのごとくチャート化していく人が何人かいます。

もちろん、いくらパワポを早く操作できたとしても、コンテンツが価値をもった形で表現されないとお客様の得心度合いが高くなりません。マトリクスの軸をどうとるかというのは、コンサルタントの生命線であると言ってもよいと思います。ところがこの軸を持つということは言っているほどに簡単ではありません。

「コンサルタントの思考術」ではこの軸をどうもてばよいのか、ぶれない軸とはどのような軸のことなのか、ということを教えてくれます。この本での気づきは「軸によって仮説が立てやすくなる」ということ。今まで、仮説を立てるのは容易ではないと考えていましたが、これは「ぶれない軸」を自分がまだ持ち切れていないということなのかもしれません。

「枠で考えずに軸で考える」

これ、とても大切なことだと思います。
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2010年08月28日

永遠の0(ゼロ)に涙する

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ひさしぶりのブログ投稿となります。それほどまでに感想を書き留めておきたかった一冊。500頁を超える長編ながら途中休憩するまもなく一気に読めてしまう力強さを感じます。本の概要は以下の説明に委ねます。

内容(「BOOK」データベースより)
日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた…。人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り―それが祖父だった。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか?健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語。


物語のプロローグは米国空母の米兵の回想録から始まります。終戦間際、もう特攻戦闘機恐るるにたらずという状況のなかで「悪魔のゼロ」の飛来。戦闘は双方向のもの。プロローグとエピローグに米国側のビューを入れたことが物語にグイグイと引き込む導火線になっています。

物語の大半は元特攻隊員の記憶を手繰り寄せた戦闘の内容です。しかしながらこの物語は単なる「戦記」ではなく、私たちに多面的な問いかけをしてくる「問題提起物語」でもあります。ゆえに最後まで飽きることなく集中して読むことができました。そして多くのことを考えさせられました。

ひとつは「託す」という行為。主人公の宮部は特攻で出撃する最後に「生」へのチャンスを見つけました。しかし、宮部はその蜘蛛の糸をみずから断ち切ります。これをリアリティがないと評する読者もいます。つまり、ここまで生に執着している男であれば、最後につながっていた細い糸を切り離すことはないはずだとの考えです。私もそうは思います。そうは思いますが、このストーリー展開でもOKだと思います。ネタバレになるので、多くは書けませんが、この物語を支えいるのは「託す」という想いです。自分が盾になれば、そこを突破した仲間が必ずや目的を達してくれるであろうという考えです。

今の世の中、生命の危機が無いにせよ、なかなか自分が「捨て石」になることはできないものです。そして「走れメロス的な行動」を取るような人も少なくなりました。自己犠牲をどのへんの境界線で折り合いをつけるか。これは今の日常でも悩ましいことです。きっと「覚悟」が足りないのでしょう。

覚悟と関連してでてくるのが「十死零生」という言葉です。よく「九死に一生を得る」といいますが奇跡的に生き残ることを意味します。ところが特攻が意味するところの「十死零生」というのは100%死ぬということ。この違いは10%ではありません。可能性があるのか、ないのかという観点では天と地ほどの開きがあります。コンマ何%かの希望があるから頑張れる、奮闘できるのです。今の世でも希望がない状態を作っちゃいけませんね。

ふたつめは今も昔も変わらない「エリートの体質」です。戦争当時、大本営あるいは軍隊の上層部にはエリートがいました。(この試験は今の東大に入るよりはるかに難関らしいです)彼らは結局のところ生き延びる立場にあり、責任を取らない立場にあります。悪しき「大本営発表」という所業はこの官僚体質に起因しているともいえるのではないでしょうか。翻って、現在なら霞ヶ関ということになるでしょうが、この体質はまだまだ根深く残っていると思います。

みっつめは「愛」と「しあわせ」ですね。夫婦愛・家族愛・・・いろいろありますが今更ながら「愛」について考えさせられました。「私は死にたくありません」ということ言葉は今では何のこともありませんが戦時下において兵士の言う言葉ではありません。愛を貫くにはまっすぐな「勇気」が必要なんでしょうね。今、自分が勇気を出してやっていることは何だろう??? 答えに詰まってしまいます。

この本で太平洋戦争というものが兵士目線でよりリアルに理解できるようになります。そして数多くの知識を得ることができます。ゼロ戦のゼロは正式採用されたのが皇紀2600年であったことに由来すること、卑怯な奇襲攻撃といわれた真珠湾攻撃は宣戦布告する予定だったこと、特攻隊のほとんどは敵艦に近づくことすらできず撃墜されていたこと、などなど。

終戦記念日のある8月に読めてよかった本です。
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2010年07月03日

”告白”本が先か?映画が先か?



妻と映画”告白”を観てまいりました。単にヒットしているからという理由だけでなく”救いようのない結末”を見てみたい、そしてそのような結末を受け入れている現代社会というものはどのようなものなのか感じてみたかったからです。

結果的にはやはり”重いもの”を感じました。愛情の枯渇、人の命の軽重、世の中ハッピーエンドになるとは限らない。明日は今日よりよくなるとは限らない。そんなメッセージを感じました。

国の借金問題、年金問題、派遣労働者問題、教育の劣化・・・そんな世相から来ているのからかもしれません。R15は納得です。単に暴力やイジメや流血があるからではなく、背後に漂う”やりきれなさ”を少年少女には見せるべきではないでしょう。

さて、このストーリーは本でも読みましたが、個人的には本を読んでから映画を観たほうがよいような気がしました。結構、いろいろなところに伏線を仕掛けてあるので本を読んで理解してからのほうがうまく反芻できます。

本から映画へ誘導し、映画からツイッターにリンクしてプロモーションを強化しています。森口先生のbotがツイッター上に用意されていて、劇場外でもいろいろな仕掛けを見せてくれています。
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2010年05月09日

電子書籍の衝撃

昨日はハーフマラソン直後ではありましたが皇居の10キロランニングをしてまいりました。この日、正式に中小企業診断士マラソン同好会に登録しメンバーの皆さんと楽しく走ってきました。さすがに足に覚えのある方ばかりで私はビリでした。走ったら飲むというのがコンセプトなので汗を流した後半蔵門の居酒屋でお疲れさん会へ。しばし、マラソンネタで盛り上がりました。

denshi.jpgということで今日は静かに読書&勉強です。最近読了した本の紹介をしておきます。5/28にi-pad発売ですね。黒船になるのか。出版業界は戦々恐々ではないでしょうか。読了した「電子書籍の衝撃」はなかなかタイムリーな内容でした。

紙からWEBスペースへ、読書の世界はどのように展開していくのでしょうか。最終的にはコンテンツのリパッケージだと述べられています。リパッケージというのは少し難しい概念ですが要するに出版社が作ったフレーム(ランキングやカテゴリーや装丁など)を通さず著者と読者が直接最適なフレームを作り出し取引するということです。音楽業界ではすでに先行されていて曲の単品買いができるようになっています。

広い意味での「中抜き」はやはりインターネットの深化によってもたらされつつあるということです。注目すべきは最終的にどのインフラが使われるかということ。i-padなのか、キンドルなのか、あるいは汎用インフラを操るグーグルなのか。一時期勝者になっても何度でも逆転がある世界。私達はデバイスを選択する目を養いながらも、ソーシャルコミュニケーションを使いこなす感性を身に着けるべきかと思います。

この本を読む前に「神々のWEB3.0」を読むとより理解が深まると思います。
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2010年03月01日

徹底のリーダーシップ

tettei.png「徹底のリーダーシップ」を読了した。これは柳井氏の著書ではない。グローバル企業の経営アドバイザーであるラム・チャラン氏の著書である。リーダーシップについて書かれた書籍は数多くあるが、リーマンショックという危機的状況下におけるリーダーシップを描いているという点において今日的であり実用的である。

危機への対応は経営者のみの話ではない。企業の各レベルの社員があたかも経営者のごとく経営者マインドを持って事に当たらないとこの難局は乗切れない。本書では各レベルのキーマンを「マーケッチング責任者のすべきこと」「CEOのすべきこと」「CFOのすべきこと」「現場リーダーのすべきこと」「スタッフ責任者のすべきこと」「取締役会のすべきこと」とコンパクトにまとめている。

書いてあることはごく当たり前のことなのだが、これを徹底的にやるれるかどうかが勝敗の分かれ目となる。難局におけるリーダーに必要な6つの資質の中で一番印象深いのは「楽観的な現実主義者であること」である。
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2010年02月11日

ジミベン



昔、コーチングの研修でお世話になったことのある女性診断士の方から出版案内が届きました。この方とはそれ以来、お会いしてはいないのですがそのときの印象があまりにも良かったので本の内容にも興味を持ち、即申し込みしました。

昔のことなのでディテールは覚えていないのですが、すごく言葉が綺麗な方だという印象が残っています。きっと文章からにじみ出てくる言葉から刺激を受けるのではないかと勝手に想像した次第です。

タイトルは「ジミベン!」

最初は地味に勉強することかと思いましたが、どうやら地味なベンチャーを意味しているようです。一攫千金狙うより確実に、しぶとく稼ぐ鉄則を伝授されるとのこと。診断士の多くの方に興味を持ってもらえそうな内容です。
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2010年01月28日

成功のサイクル



先日、診断士支会の新年会に顔出しする機会がありました。平日の18:00開始という時間もあって例年は参加を見送っていたのですが今年は時間を調整して参加することにしてみました。

このような場に参加すると研究会での特定メンバーとの断片的なコミュニケーション以外にも幅広く意見交換することができます。今回、1年以上もお会いしていなかった懐かしい方々ともつかの間の会話を楽しむことができました。

また、昔お世話になった大先輩と会話することもできました。何でも近々出版されるとのこと。大先輩は昔からマインド系のマネジメントに造詣が深く、今回もその真骨頂ともいえるものをまとめられたのだと思います。「成功のサイクル」という題名です。2月5日出版ということですのでまだ書店に並んではいませんがよろしかったらご一読ください。

このほかにもいろいろ刺激の多い新年会でした。昔のテニス仲間からお誘いを受けてテニス復帰の道筋がついたことも収穫です。支部主催のワイワイテニス大会にも参加しようかと思っています。
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2010年01月26日

日本でいちばん大切にしたい会社2

「日本でいちばん大切にしたい会社2」を読了しました。これは「日本でいちばん大切にしたい会社」の続編です。

この2冊の本を読んで感じたことは「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」ということ。

巷では年功序列・終身雇用が崩れ、従業員を将棋の駒のように捨てていく経営者もあります。

本書では企業をとりまく5つのステークホルダーのなかで従業員が最上位にくる、つまり社員を大切にする経営を実践する企業を紹介しており心が熱くなります。(株主>従業員という企業は結構多いと思います)

多分、PART3、4が出版されても読み続けるでしょう。取り上げられている企業は

・富士メガネ
・亀田総合病院
・サイボクハム
・アールエフ
・樹研工業
・未来工業
・ネットトヨタ南国
・沖縄教育出版

皆さん、どれくらい名前をご存知でしょうか。私は亀田総合病院とネットトヨタ南国のみです。どちらかというとJQAに出てきそうな企業のイメージがあります。(そのうち川越胃腸病院も登場することでしょう)卓越した経営というのはやはり人間重視の姿勢が基本にあるのではないかと思います。

このなかで自分が顧客になってみたい企業は亀田総合病院、社員になってみたい会社は未来工業でした。退院するときにまた入院したくなるというほどホスピタリティにあふれた亀田総合病院。癌に罹ったらここに入院したくなるでしょうね。また、社員を信じて勤怠管理をせず、日本一勤務日数の少ない未来工業も充実して安心感のある仕事ができそうです。

本書は前編(とくに日本理化学工業)ほど泣かされませんでしたが、とても心が満たされる内容になっています。
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2010年01月07日

多読の効用

先日、コンサル仲間で新年会を行いました。元気をつけようということでホルモン居酒屋へ。七輪を囲んで昨年の反省や新年の抱負に花が咲きました。この場にはBOSSもBOSS2も参加されていて、ある意味ロジカル新年会でもありました。

私の読書マラソン(年間100冊読破)の報告に対し、同僚たちからは賞賛をもらいましたがBOSSからはツッコミをもらいました。

BOSS:「100冊も読んで何か得るものはあったの?」
私:「見識は広まりましたし、何しろ『量は質に転化する』ということがわかりました」
BOSS:「それって具体的にはどういうこと?」
私:「よく量より質っていうじゃないですか。でも量をこなすと質が良くなることもあるんですよ」
BOSS:「よくわかんないな。あとで整理してメール頂戴」

ああ、カッコつけたばかりに、作業が増えてしまいました。しばらく考えて以下のようにまとめました。

1)引き出しが多くなりお客様や仲間との会話に幅ができる。
2)同じようなカテゴリの本を読むことによって論点が見えてくる。場合によっては正しくないことも見えてくる。ひいては課題解決の視野も広がる。
3)ネットにUPすることによりコミュニティが広がる。そして次の読書につながる。

こんなところでしょうか。多読で鳴らした成毛真氏は夢中になれるもののひとつに「読書」があり、読書というのはノウハウを学ぶアクションではなく、読書により衝撃を受け、新たなアクションを起こすトリガーと見ています。

私が伝えたい「質」というのはこの「新たなアクション」と同じようなものだと思っています。
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2009年12月22日

今年の目標達成

今年の元旦に年間100冊読破&社内SNSに書評投稿という目標に立て本日やっと目標に到達することができました。毎週2冊コンスタントに読み続けられることができたのには自分でも驚いています。これはこんさーる日記を書き続けてきた鍛錬によるものだと思っています。また読書リーダーに出会ったことも終盤の追い込みには有効だったような気がします。
100冊を読んで感じたことはふたつ。

ひとつは「時間は有限である」ということ。当たり前といえば当たり前ですが、有限であるからには読書すればするほど読書以外の時間を侵食することになります。失われた時間をいかに取り戻すか工夫を凝らすようになりました。一方、100冊という数字にとらわれて読書を十分堪能することができなかったのも反省点です。これからは経営の領域を増やしていきたいと思います。

ふたつめは「量は質に転化する」ということ。よく量より質が大事といいます。しかし、圧倒的な量は、それ自体がひとつの価値を形成すると思うのです。たとえば、ジグゾーパズルのようにたくさん集めて全体が見えるようになるという感覚でしょうか。

まぁ、何にせよ、年頭に立てた目標をクリアしたというのは気持ちの良いものです。さて、来年の元旦には何を次なる目標にしましょうか。年間1000キロ走破という目標も悪くはないですね。
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2009年12月01日

自分の声に驚く

kiroku.jpg「大事なことはすべて記録しなさい」を読んで、いろいろなことを記録し始めています。A6とA5のモメ帳を用意して移動中にセッセとメモを取る、重要な切抜きを添付できるよう糊とカッターを携帯する、研究会では集合写真を撮る、ICレコーダーで会議を録音する、ツイッターをメモ帳代わりにする、自分宛のGmailにインデックスをつけてケータイメールする。けっこういろいろやっています。

最近物覚えが悪くなってきたということもありますが重要なことはうまく寄せ集めておいて繰り返し読み直すことで「引き出し」としての価値がついてきます。メモしっぱなし、アンダーライン引きっぱなしでは、すぐ忘れてしまいます。

ICレコーダーでは新たな気づきがありました。気づきというより驚きです。自分のしゃべり方がなっていないという驚きです。滑舌も悪いし、不良っぽいトーンに聞こえてきます。

icrec.jpgしゃべっている時は、しっかり自分の耳で自分の声は聞こえているはずなのですが「しゃべる」ことに神経が行っていて、それを聞きながら補正するというところまで行っていないようです。とかく人間は自分のことを棚に上げるもの。これからはうまく話せていないのではないかという意識を持ちながらしゃべりたいと思います。

自分の声を聞くことは気恥ずかしいものですが、一度マイクを通した自分の声を客観的に聞きなおしてみるもよいと思います。
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2009年11月17日

診断士ギョーカイ用語辞典150


遅ればせながら「診断士ギョーカイ用語辞典150」を読了いたしました。この本はいろいろな診断士のブログでも紹介されていて診断士界の「あるある大辞典」といってもよいでしょう。

辞典とはいうもののストーリー仕立てになっていて臨場感を持ちながら読み進むことができます。登場人物が30歳そこそこという設定も今時の診断士像を象徴しているようにも思えます。(私が登録した頃はまだまだ40代50代が幅を利かせていました)

今から思うと受験生時代は合格することが最大唯一の関心事で取得したらどうするかとかプロコンの世界ってどうなっているんだろうなどと考えても見ませんでした。ですから登録してみると更新が大変だったり、人付き合いが大変だったりと面食らうのです。

この本の展開は「あるある」ではありますが、ごく一面を切り取ったものですからその辺を斟酌しながら読めば受験生や登録間近の人にとっては非常に有益な本となると思います。

出版記念パーティもあるようなのでお時間のあるかたは参加してみてはいかがでしょうか。



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2009年10月14日

ルビコンの決断



「働く幸せ」公式ブログからリンクしていただきました。以前、「日本で一番大切にしたい会社」の公式ブログからもリンクしていただきました。近年、ブログを使って読者を増やす手法として使われてきているようです。自分がよい本だと思う本は出版社ならずとも広めたいものです。これからも読者が増えればよいなと思います。

ここで紹介されていましたが、10/15(木)22:00から「ルビコンの決断」でドラマ化されるみたいです。お時間のある方は是非。

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2009年09月14日

腹八分の資本主義

hachibunme.jpg


「腹八分の資本主義」を読了しました。本書はこの日経ビジネスオンラインの連載の中から日本の未来を先取りするような先進的な取り組みをしている地域の記事にスポットをあて集約したものです。

出生率2.04を実現した長野県下條村、ある物探しから地域を活性化させた宮崎県児湯郡、トータル林業で黒字経営を実現した長野県根羽村、超高収益を実現したスウェーデンの障害者企業サムハル、企業と農村の幸せな結婚を実現させた岩手県住田町、腹八分の資本主義を貫く長野県伊那食品工業が紹介されています。

何事も過ぎたるは及ばざるが如し。行過ぎた利益追求、理念無き経営は行き詰ることが最近露呈してきています。

地方が活性化する秘訣は国から予算を分捕ることではなく、依存心を排除し地方独自で知恵を絞り、活性化モデルを作り上げていくしかないことが分かります。

政権交代で地方分権が加速するのか、地方再生が実現されるのか、時事問題としても非常に興味があるところです。ただ、成功モデルを猿真似しても成功できないこともあきらか。成功しているところは自分なりのモデルを模索するプロセスを持っています。

いつもプロセスを考えるクセを持つことは重要なのだと思います。政権交代して家庭内でも新政策について話し合う機会が増えました。このようなときこそ我々が読んでおきたい一冊だと思います。
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2009年08月23日

電車の中で読んではいけない本

hataraku.jpg「働く幸せ」を読了しました。以前紹介した「日本で一番大切にしたい会社」の中でトップバッターとして登場する企業が日本理化学工業です。「日本で一番大切にしたい会社」では5社の事例が出ていましたが、この中で一番泣けたのは日本理化工業でした。ですからこの本は電車の中で読んではいけない本と言えるかもしれません。

その日本理化工業の会長大山泰弘氏が淡々と経営を語るスペシャルバージョンです。本書では働くことが人間にとってどんなに大切であるかを教えてくれます。
人間の究極の幸せは

・人に愛されること
・人に褒められること
・人の役に立つこと
・人から必要とされること

だといいます。会長の大山氏はこの言葉をバックボーンにして障害者雇用に取り組まれています。

志を強く持てば難局は切り抜けられる。
思いは通じる。
捨てる神あれば拾う神あり。

本書ではブレイクスルーの原点を見る思いでした。知的障害者を疎む心こそが新たな発想・創意工夫を阻む元凶になっていることを当社はその実績をもって示しています。私たちは非効率なものを単純に排除していないでしょうか。

企業は社会の公器である一方、存続のための利益を確保しなければならないというパラドックスを抱えています。障害者の一定雇用のルールを反則金で済まそうとしている企業も多いようです。利益確保を手段と考えず目的とするような現代の経営者に気づきを与えてくれる一冊です。

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2009年07月29日

神の交渉力

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今年の初めスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学の演説の記事を書きました。すがすがしい気持ちになったのを覚えています。しかし、このとき私はあまりにもジョブズ氏のことを知らな過ぎました。アップルの創始者、マックやI-Podの生みの親、くらいの認識しかありませんでした。

この本を読んでだいぶジョブズという人間が見えてきました。傲慢で我がまま、不遜な独裁者・・・われわれのまわりのビジネスの世界ではありえない話しばかり。多分、その業績がなかったら唾棄すべき人間ともいえるでしょう。

しかし、彼は天才ともいえる交渉術で欲しいものを次々と手に入れます。ここまで徹底すれば逆に何も言えなくなるものです。たしかに「神の交渉術」です。

武士道の対極にあるような彼の行動をそのまま真似ようとは思いませんが(やろうとしてもできないですが)見習うべきエッセンスは多々あります。

・ちょっと恥ずかしくても思いきって手を上げ意見を言おう。「なんだコイツは」と無言の圧力を感じてもくじけてはならない。何度も繰り返せば恥とおもわなくなる。やがて黙って座っている連中が無能に見えてくる。
・日常の仕事でつい「専門外です」と自分に境界線を引いてはいないだろうか。線引きしているうちは仕事の質を高めることは出来ない。
・私たちはとかく「得」(手柄)と「徳」(人柄)の両方を欲しがるものだ。しかし、それは願望にすぎない。手柄の立てられない好人物は役に立たない。






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2009年07月27日

息苦しい出会い

朝日新聞夕刊Betweenに以下のような記事が出ていました。
1)村上春樹の作品を読んだことがありますか。
  ある:45% ない:55% (私は45%)
2)村上春樹(の作品)は好きですか。
  はい:51% いいえ:49% (私は49%)
3)好きでない場合の理由は何ですか。
  ノルウェーの森で懲りた:24%
  物語が難解:23%
  文章が合わない:11%
  人気がありすぎる:7%
  文学とは思えない:4%
  作品が変質した:3%
  (私は24%と23%)

実はこの記事をみてホっとしました。理解できていないのは私だけじゃないんだと。どうやら経営関係の理詰めの本を読みつけているとメタファーの多い文章はとてつもなく難しく感じでしまうらしいのです。

そもそもメタファーが使われているのかさえも判断できない始末。愛好者の中には文章に潜む「謎」がいいらしいのだけれど、ちっとも良いと感じません。謎を表現したいなら正面から推理小説にすればスッキリします。

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ということで1Q84も店頭でパラパラと立ち読みしたのですが、それだけで挫折してしまいました。では、純文学はどうかと思い芥川賞の「終の住処」を読んでみましたが、これもシックリきません。

SUMIKA.jpg


頭の回路が非効率な言い回しや、迂遠な表現を回避しているようです。そして一足飛びに解答を求めるロジックが作動してしまうのです。多くの本と出会うことは大事です。がしかし、息苦しい出会いはいかがなものかと。。。
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2009年07月24日

どの真実が真実か?

hop.jpgキリンビールだ9/9に第三のビール「ホップの真実」を売り出す。麦芽の量が2倍だそうだ。コクがあって美味しそう。このような旨さを前面に出されるとプリン体の量がどうだこうだという考えはフっ飛んでしまう。美味しそうに感じるのは「真実」という言葉にもあると思う。

「真実の瞬間」、「80分間の真実」、「チョコレートの真実」など、「真実」をキーワードにしたタイトルが多くなってきている。それだけ、世の中の真実が糊塗され、隠されているのだと思う。情報は大海のごとく溢れている。それゆえ、見える真実も見えにくくなっている。今、皆、真実を知りたがっている。本物を知りたがっている。だから「真実」が売れるのではないか。

今、「3つの真実」という本を読了した。著者は「鏡の法則」で有名になった野口嘉則氏。タイトルに引き込まれて買った本だが、人生の成功・幸せを3つの真実から導き出している。それなりに納得感はあるが正しいのだろうか。「真実」を求めるあまり真実から遠ざかってしまうことを懸念してしまう。
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2009年07月22日

アバターを励ます

実は年始より社内SNSの常連ブロガーになっています。ブログといっても書評一本槍です。週に2冊、年間100冊を目標にせっせとエントリーしています。「量は質に転化する」を信じて毎日読み込んでいます。

社内SNSは実名での投稿となりますから、投稿者はWEBリテラシを持った若者が多くなります。そんな中でなぜ若くもない自分がエントリーをしているんだろうと考えることがあります。

理由のひとつは「バスに乗り遅れるな」という強迫観念です。私の親はパソコンもケータイもやりません。それで何不自由ないのだからそれでいいのかもしれない。しかし、自分はそのようにはなりたくない。という思いです。

世の中に「普及しているモノ」を利用できない「一部の人たち」になりたくない思いとでもいいましょうか。そういいつつも、時代は更に進んでいるのでしょうからキリがないといえばそれまでなんですけれどね。

ふたつめの理由はグループ経営をしている企業は社内SNSが有効なんじゃないかなと思うからです。初対面のブロガー同士がなぜか以前からの知り合いのような錯覚に陥るのと同じです。プロジェクトをやっていると新たな出会いは多いもの。そのようなとき「あのSNSのoratakiさんですか」ということになれば円滑なコミュニケーションにも役立ちます。

さて、そのような状態の中、広報担当者から社内SNSの活用について何か書いてくれと依頼がありました。しかも顔写真入りで。別に断ることもなく投稿には協力しましたが、顔写真はやめて似顔絵のアバターを載せるようお願いしました。

アバターは自分の分身であり、自分を客観視するためのひとつのツールでもあるわけです。人格を分離して「なりきり」を演じることもできます。SNSの中には年間100冊の読書にチャレンジするアバター君がいます。今日も彼に励ましの言葉をかけました。
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2009年07月14日

ロールを決める

新しいプロジェクトを始めるにあたりいろいろな計画を練っています。表面的には似たようなプロジェクトであっても中身は千差万別。計画内容も都度手作りになります。何かの本で「絶対失敗しないプロマネ」の話を読んだことがあります。失敗しない理由は計画を緻密に作り上げるからだと言います。

あらゆるシナリオのなかで袋小路をつくらず常に想定されるケースに対応案を用意すれば失敗する確率は低くなるでしょう。プロジェクトを計画する第一歩としてロール(役割)を決める作業があります。だれにどのような役割を担ってもらうか、それを決めるのです。

zenno.jpg今回、ロール決めにあたってはこの本の「桃太郎理論」が参考になりました。「桃太郎」「イヌ」「サル」「キジ」のロールをメンバーにあてはめていくのです。これもちょっとしたフレームワークといえるでしょう。

「桃太郎」はビジョンを持ったリーダーで、これはクライアントの経営者が相当しそうです。また、「イヌ」は実務家であり計画者です。これは私の役回りかな。「サル」はマネジメントに秀でたシステム担当者ということになるでしょうか。最後は「キジ」ですが、これは
根回しのうまい営業部長にお願いしましょうか。これは一例ですが、メンバーのキャラを見極めながらキャスティングしていくことが成功につながるのではないでしょうか。
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2009年07月10日

火車を読んでいたら火の車になりそう

kasya.jpg宮部みゆきの長編推理小説「火車」を読了しました。推理小説でありながら社会・経済小説でもあります。かなり面白いストーリー展開に酔わせていただきました。小説を読んだのは20年ぶりくらいでしょうか。推理小説に絞っていえば30年ぶりといったところです。なぜ、異種の小説というジャンルを読んだかというとかつての読書を少々反省しているからです。

今までの本は「筋(ストーリー)」を追うという行為がありませんでした。レバレッジリーディングなどはその対極にあるようなもの。アンダーラインを引き効率的にエッセンスを拾い上げて食い散らかす。底流にあるものを感じ取ることもなく量をこなす。このような行為への一種のレジスタンスなのかもしれません。

直接の原因は本嫌いの長男君がヨメさんにだまされて読んだところ「面白い!」と評価したこと。本嫌いが面白いと言うなら、さぞかし面白いだろうと思ったわけです。そうしたら予想は的中しました。ドドキドキワクワクです。

火車は11年ほど前に書かれています。時代背景はそれなりに古く、当時話題になっていたサラ金地獄が描かれています。小説もその時代背景は非常に大事でストーリー展開に大きな影響を与えます。現在を描くなら格差社会問題などでしょうか。そのような背景をもつ推理小説というのは奥行きが深いものです。

この小説は推理の王道である点がだんだんと結ばれていき線になるというプロセスが見事なタッチで描かれています。過去を抹消するプロセスなどは名作「砂の器」を彷彿とさせるものがあります。

サラ金地獄から逃れるために別人になりすまして過去の自分と決別しようとする美人女性。彼女を論理的に追い詰めていくのは休職中の刑事。追い詰めきったラストがまた切ない。カード社会の被害者は誰かを考えさせる一冊でもあります。

さて、コンサルの仕事のほうも大型案件が転がり込んできていきなり「火の車」になりそうな勢いです。外野で成り行きを眺めているほうは気楽で面白いかもしれませんが、渦中の私は多重債務者の心境になりつつあります。
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2009年05月15日

不況期の戦略

今日はマーケティング研究会に顔出ししてまいりました。今日のテーマは「中小企業を伸ばすマーケッティング戦略」。新入会員向けにベーシックでオーソドックスな内容でした。分析手順もドメインの認識から始まってゴールの設定・環境分析・SWOT・市場細分化・ポジショニングと基本に則ったお話が続きます。ポイントはこれらのフレームワークにいかに落とし込むかということ。これがノウハウなのですが場数を踏まないとなかなか身につかないものです。

harvart01.jpgさて、久しぶりにハーバード・ビジネス・レビューを読みました。内容は結構難しいですが、半歩先を見据える経営の指南書としてとても役に立ちます。だいたい、半年から1年後に日本にその手法が上陸してブームになるという感じでしょうか。

今回、一番気に入った解説はエリヤフM・ゴールドラット氏の「実需は後退していない」でした。今回の不況では在庫調整する必要のない分野まで予防的心理が働いて在庫調整をしてしまっているということ。実需は確実であるのでこれから多頻度少量短納期のオーダーが増えてくる。

よって、それをリアルにキャッチアップする生産体制を構築せよという指摘。来週からコンサルのセリングが本格化するので、このネタは結構使えそう。「御社も立ち上がるであろう実需に対応を!」というトーンで攻めてみましょうか。

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2009年05月10日

思考停止社会−「遵守」に蝕まれる日本

本日のサンセット・ランは65分/10km。散策の疲れと打ち上げのアルコールが残っていたせいか、タイムはダウン。最近はシェイプアップのために走っているのか、走るためにシェイプアップするのか目的と手段が逆転してきています。この転倒はコンサルチックに考えるなら、してはいけないことですが逆転するプロセスがあってもいいのではないかと思えてきました。今までの目的が真の目的ではなかったということなのかもしれません。

teishi.gif「目的と手段の逆転」のほかにわれわれが陥りやすいのが「思考停止」です。いわゆる「思い込み」ですね。最近ではブタインフルエンザでしょうか。針一本ですら通すまいというくらいの厳戒態勢ですが騒ぎすぎのような気もします。毒性とか感染力とか考えると従来のインフルエンザに比べほんとうに脅威なのでしょうか。マスコミに踊らされている部分はないのでしょうか。

垂れ流されている報道を深く考えずに何気なしに見ていると誤った方向に流される危険性もあります。食品の消費期限改ざんも目くじら立てなくてもよいようなものまで、とにかくバッシングするメディア。それを恐れて過剰反応するメーカー。限りなく厳しくすればいいというものでもありません。その分社会的損失も大きいはずです。

ETCの恩恵にあずからなかったから言うわけではないですが、あれだけ高速道路が渋滞したら二酸化炭素は?京都議定書は?といいたくなります。第一、ETCで人減らしが出来てコストが1000円以下にならなければ赤字分は先送りされるだけで一時しのぎにしかなりません。

この本「思考停止社会」ではこのほかいろいろなケースが取り上げられ考えないことの危険性を指摘しています。われわれは、複眼思考というか多面的思考で事象をとらえる訓練をしなくては、と思いました。
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2009年04月15日

奇跡の背景

horikawa.jpg最近「奇跡」というキーワードに惹かれます。読書でいえば先日読んだ「奇跡のリンゴ」、そして今回読んだ「奇跡と呼ばれた学校」があります。「奇跡」とはありえないことが起こること。それゆえにまばゆいばかりの感動があります。

今回もそんな思いで堀川高校の奇跡を読ませていただきました。以前、NHKのプロフェッショナルで放映されていましたのでニュース的には知っていましたが読むことでその本質を理解することができました。

最近、教育関係の読書が多くなってきたのは教育指導も企業運営も非常に似ておりつまるところ「人」と「システム」に行き着き、さらにはリーダーの哲学にまで行き着くのではないかと思うからです。

公立の堀川高校は国公立現役合格者を6人から106人にまで急増させました。その背後には教育改革がありました。それは遠回りではあるけれど血肉になる教育を行うこと。「知りたいと思う気持ち」を大事にすること。

「教育とはサービス業、生徒の求めているものを提供する。」「大学は目的で選べ。偏差値で選んではいけない。」「目標自体もまた評価を受けなければならない。」校長の信念が現場を大きく変えていきます。

「人を育てれば成果はついてくる」これは一般の企業にとってもいえることでしょう。成果主義に埋没し、人を育てることをおろそかにすれば不況を乗り切る足腰がくだけてしまいます。印象に残った一節を記しておきます。

一年を思うものは花を育てよ
十年を思うものは木を育てよ
百年を思うものは人を育てよ

「国家百年の計」などといわれますが企業は混迷の時代にあっても「十年の計」くらいは持たなければいけないでしょう。

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2009年04月08日

覚悟はできているのか

kakugo.jpg「人間の覚悟」を読了しました。五木寛之の本は初めてです。タイトルからして重たいのですが中身も重たい。著者は人生の最終コーナーを回っている年齢ですから、かくもこのような研ぎ澄ました人生感を持てるでしょうが、まだまだ私はその領域に到達することができません。

しかしながら「覚悟」そのものの重要性には共鳴する部分があります。「覚悟を決める」ということは「あきらめる」ということとは違います。究めたうえで「あきらめ」の決断を下すのが「覚悟」であり、単なる「あきらめ」とは一線を画します。

人間は生まれたその時代の中で生きていくしかないのです。その時代が歴史の流れの中でどこに向かっているのか、今は上昇しつつあるのか。あるいか下降気流の中にあるのか。その先に何が見えて見えてきているのか。それを正しく覚悟したうえで今ある自分自身の歩みを進めていかなければなりません。


これが一番共感できる部分。ますます二極化する社会・政治不信・理由なき無差別殺人・止まらない偽装・・・etc。地獄の淵へ向かっている日本を崖っぷちでくいとめるのは、ひとりひとりの覚悟なんだろうと思います。

さて、話は変わって今日BOSS2から「orataki君、ISMSのコンサルできるかなぁ」という打診。支援経験はあるものの、ずっと昔のことですし単独では自信がなくモゴモゴしていました。「出来ます!」という安請け合いも「出来ません」という投げ出し宣言もできずに悩んでいる自分はまさに覚悟が足りんのでしょうね。
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2009年04月04日

アウトプット勉強法

output.jpg私がブログを始めた理由のひとつに「気づきのメモ」があります。仕事や診断士活動や読書を通じて感じたこと、気づいたこともメモしておこうというものでした。実際、ブログを書くことにより「気づき」は格段に増えたと思います。

ビーチコーミングってご存知でしょうか。海辺の漂着物などを拾い集めることなんですが、ゴミの中にその個人にとってのお宝が混ざっていたりします。私はよく海岸を散歩します。普段漫然と歩いていたときには見えなかったものがビーチコーミングの視点で歩くと実にさまざまなものを見つけらます。

最近の読書もビーチコーミングのようなもの。そのような中で拾い上げた一冊がこれ「アウトプット勉強法」です。

ノウハウ本は読まない主義の私ですが成毛氏のパラレルリーディング(後日掲載予定)の影響もあってつまみ食いしてみました。そうしたら結構、お宝が詰まっているではありませんか。

「気づき」というのは見るアングルを変えることによって得ることが出来ます。この本はそのアングルを教えてくれます。勿論、アングルを理解したらファインダーの焦点は自分で合わせるしかありません。本編で紹介されているアングルをいくつかサマリーしてみましょう。

1)まず、勉強というのはインプットではなくアウトプットだということ。これは診断士試験をくぐり抜けてきた方なら容易に理解できるはず。インプット中心では絶対合格できないですから。

2)とりあえずの勉強は「保険型勉強」である。目的をもった「投資型勉強」にすべきである。ということ。そういえば、とりあえず診断士の勉強でもしてスキルアップを図ろうかというような方もいらっしゃいますが、このような考えでは資格取得どころか勉強が役立つことも少ないでしょう。

3)時間をスルータイムではなくインタイムととらえること。これは新たなアングルでした。スルータイムというのは時間が左右に流れインタイムは時間が前から来て後ろに流れます。後ろに流すために自分のこなすべきことが必然的に見えてきます。

4)毎日、起こったことをブログに書くのではなく、ブログに書きたい自分のアクションをとるということ。これも大きな気づき。AS-ISではなくてTO-BEをブログで実現させるわけです。

このほかにも多くの気づきがある本ですが、最後の締めにグっときました。

「勉強をなぜするのか?といえばつまるところ自分のためではなく他者への貢献のためである」  uum、座布団三枚!
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2009年03月30日

耳で読む本



オーディオブック、ご存知でしょうか。これは株式会社オトバンクさんが提供する耳で読む本です。i-podを初めとして音のモバイル環境がドンドン多様化してきています。電車の中では本は読めるけれど、散歩しながら本は読めません。あるいは満員電車だったらやはり読みづらいでしょう。こんなときイヤホン越しに読書するなんていうのはシャレでいるのではないでしょうか。

語り手の柔らかい朗読を聴いていると物語の情景が目の前に広がってくるような錯覚すら感じます。3編ほどトライアル版を聞いてみましたが、心温まる物語に引き込まれてしまいました。

耳で読む読書とは目で読む読書とは一味違った趣があります。疲れが溜まっている帰宅途中では目よりも耳のほうが受け入れやすいし、ハウツー本であれば細切れになっても頭の中にしっかりインプットできるでしょう。

価格は書籍よりも若干高めの設定ですが時間を有効活用したい方にとっては食指が動くと思います。メルマガで書評を読んで、そのままDownload&Listenという流れが出てくるかもしれません。この流れが普及すれば、本の導入部を面白くしたりクライマックスを前倒しするような新しい執筆技法が開発されるかもしれません。

Podcastできる方は一度試聴してみることをおススメします。

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2009年03月18日

依頼が多くなってきた

ブログを長いことやっているといろいろな発見があります。ブロガー仲間からの書籍の紹介であったりイベントの案内であったり、場合によってはビジネスのネタも転がっていたりします。

逆に「発見される」ということも多くなってきます。最近では「書評を書いてほしい」とか「ブログで商品紹介してほしい」というダイレクトなメールを初めての方から立て続けにいただいています。誠に嬉しい限りです。

さほどに発信力のあるブログではないし、キレのある書評を書いているわけでもないのに、このような依頼がくるというのは、ある程度、継続性を評価していただいているからではないかと思っています。

期待していた方のブログが立ち枯れになっているのは寂しいものです。反面教師として見知らぬ方々の期待に添えるよう文章のブラッシュアップとブログの継続をがんばりたいと思います。
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2009年03月10日

ボロボロにされるのが本望なのかもしれない

ナイトジョギングの結果、27分/5km。

reba1.jpg40歳を過ぎたら「捨てる戦略に徹すべし」と書いてある本もあるけれど、そうだそうだと思いつつ捨てきれていない自分があります。戦中派ではないですが「もったいない推進同盟」に加盟していて、読書のときは一字一句逃さず読もうとしています。なかなか読み飛ばしはできないのです。

ところがこの本を読んで心がグラつきました。この本では「多読」を進めています。著者の本田直之氏は年間400冊もの本を読むといいます。ここで断っておかなければいけないのは対象の本は「ビジネス書」だということです。目的をもってビジネスに必要な箇所を拾い読みをしていくわけです。

小説や文芸書ではこのような読み方はできません。 あくまでビジネス書の読み方です。そしてたかだか1500円の本が15万円、150万円のビジネスに化けることがあるわけです。先人の知恵がわずかな投資とわずかな時間で得られるのです。

「時間がないから読めない」というのは逆で「読まないから時間がない」と解釈すればあらたな読書への興味がわいてくるでしょう。このほかにも読書に対する先入観を見事に打ち破ってくれる本です。いくつか参考になる箇所をピックしておきます。

・読書は格安の自己投資
・この本から何を学ぶかをあらかじめハッキリさせておく。
・この本をどれくらいの時間で読むか目処をたてておく。
・本のストックを切らさない。
・ダメな本はすぐ捨てる。
・風呂でも本を読め。ボロボロになってもかまわない。
・重要ポイントは全体の2割。そのうち8割を拾えればよし。
・教養型ではなく経験型の本を選べ。
・今日は勝者の言葉。明日は敗者の言葉。


気づきの多いこの本を紹介いただいたオレユニさんに感謝です。


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2009年03月05日

知の衰退からいかに脱出するか


<THINKに至る5段階>

IBMのセミナーに行くと、その会場の演壇にある机に「Think」の文字があることに気づかれた方も多いでしょう。これは100年前、IBMの創業者トーマス・ワトソン・シニアが会議中に檄を飛ばした言葉です。

会社のコンセプトとして、「お客様の便益に寄与するため、革新に向かって創造的に考えよ!」と呼びかけたのものです。IBMのソリューションは「値が張る」と思いますが、単なる値引きではなく「考える」という付加価値をつけ、顧客満足を得ているのだろうと思います。

いつの時代においても「考える」という基本的姿勢は重要なはずなのですが、どうも近年の日本人は考えない人があまりにも多い。いや、思考停止に陥っていると言っても過言ではないと警鐘を鳴らしている本があります。

suitai.jpg大前研一氏の「知の衰退からいかに脱出するか」です。これでもかというくらい、日本人をバッシングしてくれています。これくらい叩かれると凹んでしまうものですが、個人的には共鳴できる部分が多くあり溜飲が下がる思いでした。とくに共鳴した部分は平積みされた「ノウハウ本」が売れているということへの危機感です。

大前氏はこのような状況が「考えなくなった日本人」の証左であるとしています。つまり、いかにしてラクをして果実を得たいか、いかに考えずに得(トク)したいかということです。

今まで多くの本の読後感想をエントリしてきましたが個人的にはノウハウ本はあまり好きではなく、買っても最後まで読めず挫折してしまいます。単純に「ずるさ」を感じているからでしょうか。

本書ではもう少し深堀りし、根幹となる日本の教育や日本人独特のメンタリティにも言及していますが、世界を股に駆けている大前氏の論理は非常に説得性があり、それゆえ行く末の恐ろしさも感じずにはいられません。(たとえば膨大な国の借金は最終的にはどうなるのでしょうかね)

いかにして知の衰退から脱出できるか、いかにして低IQ社会の一員から脱却できるのかを、この本を通して議論することは無駄ではないでしょう。
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2009年02月17日

今あなたが必要なのはこの本では?

s-2009_02_08_req (1).jpg
世の中のSEにはコンサル顔負けの上流(上級)SEからコミュニケーションの問題ありのプログラマチックなSEまで幅広く存在します。上流SEでも要求定義を我流でやっている人は多いのではないでしょうか。

そのような人はもとよりSEとして上流を目指す方、ユーザーの情報部門の方々、ベンダーと一緒にプロジェクト運営するITコンサルの方にも読んでいただきたいのがこの本です。本日発売。わがIT.経営研究会のBOSSがありったけのノウハウを凝縮させ完成させた珠玉の一冊です。

忙しいSEが通勤電車の中でも学べるようコンパクトに整理させていてあっという間に要求定義の達人になってしまうという素晴らしい本です。是非お買い求めください。
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2009年02月15日

奇跡のリンゴ

kiseki.jpgいろいろなブログでも紹介されている感動の本「奇跡のリンゴ」を読了しました。この本はHNK「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送され大反響を呼んだことから出版されたようなのですが生憎、その番組は見ていませんでした。しかし、この本を読んで何故大反響だったのか手に取るようにわかりました。

実は昨日のエントリーでも触れましたが「壁」について考えたりしています。ランディパウシュ氏は子供のころからの夢を実現していきました。そのための生き方についていくつかのアドバイスを残しています。しかしながら、そのようなアドバイスに従って身を処していたとしても皆パウシュ氏のようになれるわけではない。彼はやはり天賦のの才能があったのではないかと。

しかし、この本を読んで疑問は氷解しました。絶対不可能といわれた無農薬リンゴを作った男(木村秋則)がいるのです。家族を極貧にまで追い詰め、近隣から阻害され、8年に渡る試行錯誤の末の成功。これは、天賦の才能があるかどうかの話ではないと思います。私が当事者だったら冷静に撤退戦略をとったであろうと思います。

夢を持つ。強く願う。何年かかろうともあきらめない。

こういうことが大切なんですね。そしてもうひとつ大きなことを教えられました。奇跡のリンゴは決して木村氏ひとりの功績ではないということ。

主役は「リンゴの木」であり、枯れなかったのはリンゴの木が頑張ったから。木村氏が細々と試行錯誤を続けてこられたのは周囲の人情に支えられたから。全国区で有名になったのも心優しい顧客たちに支えられたから。何かとても心が温かくなる本です。涙腺も大いに刺激されて、評価は久しぶりの★★★★★

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2009年02月13日

日本の経営を創る

keiei.jpg「日本の経営を創る」を読了いたしました。毎週のように読書すると書籍代も馬鹿にならないので中古本を漁ったりしていますが、この本は発刊後まもないこともあってまだまだ中古市場には出ていません。ということでちょっと値が張りますが新品を購入し読み始めました。

値も張るけれどページ数も多く、中身も濃かったです。経営学者である伊丹氏と現役の経営者(ミスミ会長)である三枝氏の対談をまとめたものですがこのコラボならではのキレのよさが感じられました。多分、伊丹氏の単著であれば読まなかったかもしれません。やはり、「学者さんのいうことは机上の空論」 という先入観があるからです。

三枝氏と対談形式にすることによりリアリティと説得性が増しているのだと思います。米国の経営が良いか、日本の経営が良いかという2元論ではなく、従来の日本のよさを活かしつつ新しい経営を作ること、それはとりもなおさず経営者の育成がカギであると結論付けています。

三枝氏が以前から主張している「創って、作って、売る」というプロセスやスモールイズビューティフルという発想自体はそれほど斬新ではありませんが業務改革の中に埋め込んでまわす手法はコンサルティングの中でも大いに参考になる部分です。

経営そのものを論じていますから慣れていない人には少しとっつきが悪いかもしれません。私も途中途中で考えさせられながら濃厚な時間を過ごさせていただきました。読後感想をひとことでいうならば「うな重とビッグマックを食べてお腹いっぱい」といったところでしょうか。
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2009年01月13日

素を引き出す戦術

saikyo.jpgコンサル稼業をやっている者ならば一度は世界に名を馳せた一流コンサルファームの仕事振りを覗いてみたいもの。この本ではそのエッセンスを紹介しています。私の読書前の先入観は一流コンサルファームの仕事は(1)私たちがすでにやっているようなこと(2)私たちが真似しようと思えばできそうなこと(3)私たちが絶対真似できないこと、と分けた場合(3)が多いのではないかということでした。

ところが読んでみると(3)の部分がそれほど多くないというのが正直な感想です。「事実から出発する」であるとか「MECEを貫徹させる」であるとか「キードライバーを探す」などはどこでもやっていること。そして「誠実である」ことも見逃せません。

勿論、文章には表れない完璧・徹底という質の深さはあるでしょうけれど内容はさほど変わらないというところに安堵しました。このなかで一番参考になった部分を紹介します。

(A)ヒアリングでは答えのわかっている質問をまぜる。

・なぜなら相手の知識や正直さを推し量ることができるからです。

(B)相手が何か重要なことを言い残しているような気がするがそれが何であるかからない場合、何も言わず沈黙が立ち込めるままにしておく。

・それは相手が空白を埋めるために準備していない「素の答え」をしゃべりだすからです。そういえば、BOSS2もこの気まずい雰囲気を作り出すのがうまい。私との面接では私の「素の考え」を引き出してしまうのだから。
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2008年12月01日

接続詞で性格がわかる?

diet081201.jpg.jpg第二次ウェイトコントロールプロジェクトは何とか軌道の乗ってきた模様。このプロジェクトは自分の意思の強さが大きな成功要因ではあるが周囲との連携・協力も大きな要因であると思っている。つまり「とやかく言ってくれる」外野やギャラリーの力が非常に大きいのである。家族であれば連れ合いが調理してくれるカロリーカットメニューであったり息子たちの愛情あふれる罵声であったりする。診断士の飲み仲間にしてもダイエットに対するよき理解者ばかりである。これらの支えを梃子にして年内を乗り切りたいと思っている。

setsuzokushijpg
さて、ペパチェさんの紹介を受けた「文章は接続詞で決まる」を読了した。ブログをやっている以上、それなりにしっかりした文章を書かなければと思っている。ところが接続詞の重要性を意識することもなく書き綴っている。

本書を読むと小学校以来何となく教えこまれてきた文章の基本が体系だって理解できる。9割方は当たり前と思いつつも残り1割に冷や汗をかかされる。

今までの自分のブログを振り返ってみると一番多いのが「しかし」という逆接の接続詞。これは一般的に多く用いられるのでどうということはないが二番目に多いのは「さて」という展開の接続詞だ。本エントリーでもさっそく使っている。

自分でも「さて」が多いのは意識していることである。自分のコンテンツは二つの関連した話題で構成しようとしていることが多いからだ。そして最後に二つの関連性でオチをつける。これは朝日新聞の「天声人語」のような韻を踏みたいからだ。

まあ、そこまで達筆ではないからオチがつかないことも多いし、オチきれていないときも多い。本書によれば接続詞を見れば、書いた人間がわかるとも書かれている。私はどう見られているだろうか。

posted by orataki at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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